VOL.9 幼児期の食事で心がけたいこと 管理栄養士 豊巻栞
5月5日は子どもの日。
子どもたちみんなが健やかな成長や幸せを祈ってお祝いする日です。
幼児期は身体的にも精神的にも大きく成長する時期です。
成長を支えるために今回は幼児期の食事で心がけたいことを紹介します。
目次
必要な栄養は3回の食事と間食で
栄養素にはそれぞれ違った働きがあり、成長を支えるにはどれも大事な栄養素です。
次の三色食品群をそろえて食べるようにしましょう。
三色食品群とは食品が持つ栄養素の働きの特徴によって食品を「赤色・黄色・緑色」の3つに分類したものです。
赤色:体をつくるもとになる(主菜:肉、魚、卵、牛乳・乳製品、豆)
黄色:エネルギーのもとになる(主食:米、パン、麺類、いも)
緑色:体の調子を整えるもとになる(副菜:野菜、きのこ、海藻、果物)
幼児期は、1日3回の食事だけでは必要な栄養量を十分に摂取することができません。
足りない分は間食で補いましょう。
おにぎりやふかし芋、果物、牛乳・乳製品などがおすすめです。
食事のリズム
空腹のリズムは、決まった時間に食事を摂ろうとする規則正しい食事のリズムにつながります。
子ども自身が「お腹がすいた」という感覚がもてるよう、たくさん体を動かしましょう。
空腹感や食欲を感じることは次の食事をおいしく食べることにもつながりますね。
みんなで食べる
子どもと一緒に
「これは何かな?」
「どんな味がするのかな?」
「カリって音がしたね!」
など会話をしながら楽しく食べることで、食べる意欲が育ちます。
家族みんなで食べながら、食事の楽しさや大切さを伝えていきましょう。
好き嫌いへの対応
幼児期になると食べ物の好き嫌いをはっきりと言うようになり、
「せっかく作ったのに食べてくれない…」なんてことがありますよね。
嫌がる理由は、食べにくい、食感が苦手、味が苦手などさまざまです。
嫌いな理由を聞いてみて、分かったら味付けや調理方法を変えてみましょう。
一口でも食べたら大げさにでも褒めてあげてください。
子どもにとって小さな成功体験を増やしてあげることは好き嫌いをなくす大切なポイントになります。
幼児期は一人ひとりの子どもが「食べる力」を育む大切な時期です。
食への興味や関心が持てるよう、食事を楽しく食べる経験を増やしましょう。
サノ・ファーマシー管理栄養士 豊巻栞